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【ネタバレあり】ドラマ『17.3 about a sex』 第1話の感想・解説

2020年10月1日

Abema TV 公式サイトより引用

ABEMAが提供するオリジナルドラマの『17.3 about a sex』は2020年9月17日より配信が開始されました。初回配信では、第1話から第3話まで一挙に放送。4話以降は1話ずつの配信となります。タイトルの由来は世界の初体験平均年齢の17.3歳に由来しています。全9話の配信です。

このドラマは17歳の女子高生3人が恋愛やセックスに向き合い、その心情を描いた青春物語となっています。

 

初体験やセックスについて取り上げられているので、いやらしいセクシャルな内容かと思われますが、そんなことはありません。医療監修には産婦人科医がついているため、専門性が高く正しい性知識が学べるドラマです。

 

今回はこのドラマの感想や見どころを紹介していきます。ネタバレを含むので、まだ第1話を観てない人はぜひ観てから読んでくださいね。

17.3 about a sexの登場人物やキャストについては下記のサイトが参考になります。キャストのコメントも掲載されているので、よりドラマを楽しめるようになると思いますよ。

○17歳の女子高生3人が恋にセックスに揺れ動くリアルな心情を描くひと夏の青春恋愛物語 新ドラマ『17.3 about a sex』を9月17日(木)よりABEMAで配信 トリプル主演にSeventeenモデルの永瀬莉子、田鍋梨々花、秋田汐梨/Cyber Agent

○ドラマ【17.3 about a sex】のキャストとあらすじ!17歳の女子高生が性に向き合う話題作!/dorama9

簡単な相関図はコチラをご覧ください。⇒17.3 about a sex 相関図

第1話のあらすじ・見どころ

Abema TV公式サイトより引用

第1話はABEMAの番組概要欄に次のように解説されています。

咲良(永瀬莉子)は高校の同級生・劉生(新原泰佑)と付き合ってからもうすぐ1ヶ月が経つ。まだキスの間どんな顔をしていいかも分からない咲良だったが、最高に幸せな毎日を過ごしていた。
ところがそんな日常は、劉生の「いつも外だし、家デートしようよ」という一言で激変する。
咲良は親友の紬(田鍋梨々花)、祐奈(秋田汐梨)に劉生から誘われたことを告白。「初体験の世界平均年齢は17.3歳」という事実を知り、衝撃を受ける。そしてまさに今の自分たちだと焦りを感じる。
3人で勝負下着を買いに行き、劉生との初体験に備える咲良。それでも不安を拭えない咲良は「セックス前日に準備しておくべき7ヶ条」というページをチェックする。
そして運命の日。劉生の家にあがった咲良は、ベッドに押し倒され……

#1 処女卒業17.3歳。ウチらはどうする?番組詳細情報より引用

記念すべき放送第1話。キャストが現役高校生とあって違和感が少ない。放課後の教室で彼氏と二人きりなんてシチュエーションは男女問わず一度は想像(妄想?)してしまいますよね。

 

劉生から家デートのお誘いを受けて戸惑う咲良。家に帰ってもそのことで頭がいっぱいみたいですね。母親と一緒に夕食を取るシーンにて、テレビで流れるクマの交尾シーン。この映像が流れてすぐにチャンネルを変えてしまう母・亜紀の行動は、性に関してまだ娘の咲良には早いと思っている親の心情をうまく表していると思います。

 

LINEでやりとりしてるのが、現代風です。10年前はメールを使ってましたが、今じゃLINEが主流。また最近の子たちだと、Instagram(インスタ)のDMを使うことも多いそうですね。この連絡を取り合ってるところに母親がいきなり部屋に入ってきてスマホを隠すのが年頃の子って感じがします。もっともやりとりしてる内容が内容なので、厳しい母にバレたらスマホを取り上げられるか、止められてしまうのでしょう。

 

シーンが変わって、ファミレス。咲良は初体験の世界平均年齢は17.3歳とエロサイト?に書かれているのを見つけます。このドラマのタイトルの由来は、ここから来ているのです。この数値について世界平均だから、日本はもっと遅いのではないかとか話すのが面白い。各キャラクターの性格も少しずつこのシーンから見えてきます。

 

女子が初体験で一番気にするであろうことは、咲良が言う「痛いの?」でしょう。またここでは語られていませんが妊娠してしまわないか気にすると思います。痛みについては、祐奈が「最初は痛い」と答えています。このグラスが鼻の穴に入るぐらいは少々大げさな気がしなくもありませんが、出産が鼻の穴からスイカだメロンだと表現する人もいることから許容できる範囲の表現かと。

 

このあと祐奈が言う「17.3歳ってもう大人だよ。」というセリフが刺さる思春期の人たちは多いと思います。成人している大人や両親=保護者の立場からするとまだまだ子どもだと見なしがちですが、当人たちからするとそんなことはないと主張するでしょう。この17.3歳は大人でもあり、子どもでもあるというのが個人的意見です。

 

下着を見られるから可愛い下着を準備しなくちゃってなるのは、昔からの風習なのでしょう。少なくともバブル経済期(日本の1980年代後半から90年代初頭)にはあったようです。男性目線で見るとランジェリーショップって未知の空間なので、意見のしようがありません。ただし、咲良の「高い!」ってセリフには共感できました。少ない布しか使っていないのに高額なのは、デザイン料か技術料が理由?

 

「韓国ブラがQoo10で買える」というセリフの意味が分からなかった人もいるのではないでしょうか。『Qoo10』に馴染みのない世代の人(私も含む)に説明すると、Qoo10はAmazonや楽天ショッピングと同じショッピングサイトです。日本のQoo10を運営しているのは、アメリカの大手オークションサイトeBay(イーベイ)。韓国のショッピングサイトが運営していたのをeBayが買い取ったので、韓国商品が豊富なのです。

 

「下着ってそんな大事なのかな?」と言う咲良の疑問に対して、祐奈は「大事でしょ、堀田(劉生)を喜ばしてやんなきゃ!」と力強く答えています。下着に関する意識はここ数年で大きく変わっています。

 

バブル期の頃は男性を魅せる、女性らしさをアピールする意味合いが強かった。一方で現在では、自分の気分を盛り上げる、言わば勝負服に近いモノへと女性下着は変化したと思っています。そのため私からするとこのシーンは少し違和感。

 

それでも咲良は彼氏である劉生のために下着を真剣に選びます。初々しさがあって好きなシーンです。

 

そしていよいよ初の家デートを迎える咲良。緊張している様子が伝わってきます。劉生がお茶を持って部屋に入ってきた直後、部屋のカーテンを閉めます。オスとしてのスイッチが入った表現が素晴らしい。

 

緊張している咲良に対して、一気に下着を脱がす劉生。下着を投げ捨て、まったく下着を見てないですね。これはよろしくない。一生懸命悩んで選んだ咲良からしたらショックでしょう。AV男爵のしみけんさんも次のようにツイートしています。


男子諸君は相手だけでなく、相手の下着にまで敬意と愛情をもって対応しましょう。

 

ついに股下に手を入れられる咲良。そのとき劉生は驚きます。このリアクションは良くないですね。女性は傷つきますよ。咲良に拒絶されて、劉生は一瞬戸惑いますが、強引に再び押し倒します。しかし劉生を押しのけて咲良は出て行ってしまいます。

 

女性が初めての最中に急に怖くなってしまうのは、よくあることです。そのことを理解して受け止められない劉生は残念な男ですね。

 

翌日学校では良からぬ情報が出回っています。LINEで回ってるのが令和っぽいですね。この時代に高校生で生きていないと理解しづらい状況です。

 

そしていよいよ劉生の本性が発覚。友人たちと1ヶ月で咲良とセックスできるかどうかを賭けていたのです。ヤリチンクズ男ここに極まれり。下の毛がないことを友人に話すわ、プライドが傷つくなんて発言なんて自分のことしか考えていないですね。

 

咲良はなぜ自分が急に怖くなったのか理解します。「劉生にとっては誰でもよかった。タダのモノになったみたいで、そう思われているのがわかって、だからあんなに怖くなったんだ。」

 

ここで終わってはあまりにも物語として後味が悪すぎます。咲良が不意に逃げ込んだ部屋は生物部の部室。そこで出会った一風変わった生物部部員に出会います。彼の持論が実に面白い。「なぜ女子が男子に合わせるのか。」なかなか興味深いテーマだと思います。生物部部員ならではの視点だと言えるかもしれません。

 

第1話終盤、変なウワサが流れても変わらず付き合ってくれる友達は良いですね。友情の強さを感じられます。咲良はつらいというよりムカついている、ただし相手にではなく、自分に対してだと言う。性について知らないことが多く、これからしっかり学んで最高のポプチェを迎えることを決意。

 

今後、咲良がどのように学び成長していくのか期待を持たせてくれる終わりでした。また次の話へつなげる紬の発言「そもそもセックスってしなきゃ

ダメなの?」が第2話のタイトルとなっています。この締め方も個人的に好みです。次話への期待がさらに高まりました。

ポプチェってなに?

作中ではポプチェ=ポッピングチェリーと言っていますが、私が調べたところpop cherryと表現していることが多かったです。意味は処女卒業で合っています。

 

cherryが処女を意味しています。popは俗に穴をあける意味があるため、処女膜を破ることを表しpop cherryと言うのでしょう。処女をcherryと表現するのは、初めての性行為で出る血の色をサクランボに例えているからです。

 

ちなみに童貞はチェリーボーイと言います。

下の毛ってどうするのが正解?

当サイトでは初体験前のお手入れ!VIOの処理はどうするべきか解説!!のページで回答しているように一度プロに相談するのがベストと主張しています。しかし、女子高生には経済的負担が大きすぎると言えるでしょう。結論を先に言えば、パイパンまでせずとも多少のお手入れをしたほうがいいでしょう。

 

ドラマ内では咲良が初体験前にパイパンにしましたね。このパイパンという言葉は麻雀用語が由来です。麻雀の牌(パイ)には字も柄も入っていない白牌があります。これが白板(パイパン)と呼ばれていることから、陰毛が生えていない状態をパイパンと呼ぶようになったそうです。

 

またパイパンは美容脱毛業界ではハイジニーナと言うことがあります。この語源は英語の「hygiene(ハイジン)」です。日本語に訳すと「衛生」という意味になります。この状態にしていることが衛生的であると捉えるのは海外の感覚なのかもしれませんね。

 

パイパンにすることに関して男性からの意見は、あまり気にしないとするアンケート結果を載せているメディアも多いです。しかし、男性からの評判はあまり良くないと思ったほうが良いでしょう。

 

芸能人やスポーツ選手がパイパンにすることは多くなっているようですが、一般の女性がパイパンにしている話はあまり聞きません。一般の女性がパイパンにしていると遊んでいそうと思われたり、風俗店で働いたりしているかと思われてしまう可能性が高いです。ただし、まったく手入れをしないのも男性から嫌われます。

 

間をとって形を整えるぐらいはしたほうが良いでしょう。まったく手入れをしていないの嫌われてしまう可能性があるので、難しいのですがぜひ挑戦してみてください。もしアルバイトをしていてお財布に余裕があるならプロに相談してみるといいですよ。

 

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【まとめ】17.3 about a sex 第1話は現代に相応しい性教育ドラマ

女性の初体験世界平均年齢が17.3歳とのことから、このドラマタイトルになっています。内容はエロさを主張するのではなく、自分の性にどう向き合っていくのか、セックスはどういうものなのかをテーマにした性教育ドラマだと言えるでしょう。

 

第1話では初体験を迎える女子の心理を描写した内容となっています。ネットの情報を鵜呑みにして17.3歳が平均だからと焦ってしまったり、パイパンにしてしまったりと現代の情報過多社会を象徴するシーンが印象的でしたね。

 

大人でも子どもでもないとも言える高校生という微妙な立場にある咲良たちが、今後セックスや性にどう向き合っていくのか楽しみになります。今後の彼女たちの成長に目が離せないドラマとなりそうです。

 

第1話はAbema TVにて無料で観られる(※2020年10月1日現在)ので、ぜひご覧ください。

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第2話の感想と解説はこちらの記事です。⇒【ネタバレあり】ドラマ『17.3 about a sex』 第2話の感想・解説

【ネタバレあり】ドラマ『17.3 about a sex』 第2話の感想・解説

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